異性の友達を持つ贅沢

俺はある男友達を羨ましいって思ったんだ。そいつには、彼女はいない。なんか浮気がどうのこうので別れてしまったらしい。では、そいつの何が羨ましいのか。それは、彼には、かつて同級生だった仲の良い女友達がいるってことだ。

女友達がいるってことも去ることながら、それが昔からの付き合いである「同級生」だったというところもすごいところだ。単純に、去年から仲良くなった女友達とは違う「絆」のようなものを彼らから感じるのだ。それは多感な思春期を一緒に乗り切ったことから生じるものなんだろうし、お互いの失敗や好みとかを知っているってことなんだろう。とにかく、羨ましいのだ。それは家族とも違って、恋人とも違う何かなのだ。得ようと思って得られるものではないだろう。

お互いが好きだった子の話なんかで盛り上がっているのを見ていると、「あぁ、こういう友達がいるっていいなぁ」と素直に思ってしまう。「こいつはさぁ」なんて言い合って、まったく異性同士なのに仲良すぎなんだよ。俺は奴らにこんなことを言ったこともあったっけ。「もうおまえらさ。仲いいんだし、お互いのすべてを知ってるわけだろ?もういっそのこと付き合っちゃえばいいんじゃねえの?」そう言うと奴と奴の女友達は笑いだした。「いやぁ、お互いを知りすぎてるから逆に付き合えないよ」こんな答えが返ってきた。

「そうそう。そっちに恋人ができたりすると、あぁ、かわいそうにって思うもんね?」「なんだそれ。失礼すぎるだろ?」「だって、本当だもん」こんな会話も羨ましいのだ。「でも、まぁ、冗談はさておき。こいつとは今の関係がベストなんだよ。もう貴重すぎるだろ。おまえは、いったいどのくらいの同級生と連絡をとってるよ?たまに開催される同窓会だって、もう他人行儀だろ?

こんなに今でも腹を割って話せる女友達がいるってほんとすげーことなんだよな」こんな奴の台詞に麻美ゆまは俯いて赤面している。「なんだよ、照れてんのか?キモイなぁー」「キモイって何だよ!」こうしてまた漫才が始まったのだった。

pink bird

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